シンナー風呂について

そもそも「シンナー風呂」ってナニ?
完成品をタネ車とする場合等、元々の塗装が厚く上から塗るのが困難な場合・塗装に失敗したとき等に車体を薄め液(以後シンナーと呼びます)に浸けて塗料を剥がす作業のことを言います。「シンナー風呂」ってのはただの通称で、これが正しい呼び方かどうかは分かりません。(でも皆さんこう呼んでいられる方が多いです)
どうやってやるの?
基本的にシンナーに浸けて塗装が落ちれば何でも良いんですけど、私の場合はこの様に(画像準備中)余剰となっているTOMIXの、単品ケースを使っています。KATOの単品ケースでやると、ケース自体の板が薄いせいかヒビが入りやすいので、TOMIXのケースでやる事をお勧めします。
どのシンナーを使えば良いの?
大抵はグンゼが出しているラッカー系のモノを使います。完成品については大体のメーカーはラッカー系の塗料を使っていますので、エナメル系等のシンナーを使っても塗料は落ちないと思います。もちろん塗装に失敗した場合等は、塗料と同じ成分のシンナーを使って下さい。
車体にヒビが入ることは無いの?
もちろんヒビが入る可能性はあります。ただメーカーによってどの程度シンナーに強いかは異なります。全ての製品がそうだとは限りませんが、私の今まで経験ではKATOが非常に弱い感じがしますネ。KATOの場合シンナー風呂に浸けること自体お勧めしません。(ヒビが入ると言うよりも、脆くなって崩壊するって感じです)TOMIX・GM・有井の3社(すいません他のメーカーはやったこと無いんです)は力を入れてボディーを押したりしなければ大丈夫だと思います。(絶対とは言いませんが)
また、長時間浸けっぱなしにするのは良くないです。私の場合ある程度浸けたらティッシュ等で溶けた塗料を拭き取っています。
アドバイス(シンナー風呂をしないで済ませる)
KATOの場合シンナー風呂は避けた方が良いと言いましたが、ならどうすれば良いのか?って事になると思います。方法としてはティッシュ等に少量シンナーを含ませ、拭き取るという感覚でやると良いと思います。この時に力を入れて拭き取ってはいけません。力を入れて拭き取ると「バキッ」って事になりますので、丁寧にやりましょうね。
アドバイス(シンナー風呂をしないで済ませる:その2)
実はKATOの場合上記の方法でも危険だったりします。一番安全なのはシンナー自体を使わないヤスリを使う方法です。大体400番ぐらいの紙ヤスリで軽く表面を磨いてやります。すると次第に塗料が削れてボディの表面が見えてきます。ただこの方法だと凹凸の激しい部分等の塗料は当然ヤスリがまわりませんので、落とせません。
まぁ100%同じ状況というモノは無いでしょうから、状況に応じて最適な方法を選んでください。
また、出来るだけ上から塗るようにするのも1つの手です。(塗装に失敗した場合はしょうがないですが)
アドバイス(使用後は)
シンナー風呂が終わったら、シンナーをケースに入れたまんま蓋をして…って事はやらない方が良いです。いくらKATOのケースよりシンナーに強いTOMIXのケースといえどやはりプラスチックですのでヒビがはいります。使用後のシンナーは元々入っていた容器に移すか、別のシンナーに強い容器に移して保管するのが良いです。
 
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